伝説の”レインボースーパーざかな”

好きな本や音楽のこと、日々の暮らしを気ままにつづる雑記ブログ。

過労自殺するぐらいなら逃げるんだ!誰も回り込まないから。

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ここ最近、

こちらのニュースがずっと気になっていました。 

www.asahi.com

 去年12月、

電通の新入社員だった女性が

寮から飛び降り自殺で亡くなった事故。

労働基準監督署

ようやく「過労死」と認定しました。

 

あまりにひどい話です。

 

最長月130時間の労働時間、

亡くなる前の月も、その前の月も

100時間近くの長時間労働

 

亡くなった女性のSNSのやりとりも

新聞にあがっていますが、

誰がどう見ても精神的に追い詰められていた

様子がわかります。

 

ネットでもいろいろと言説があがっていますが、

こうしたニュースを見るたび、

僕も一人の会社員として、

今の日本の労働環境の劣悪さについて

考えさせられます。

 

というのも、

 

僕もこうした長時間労働の現場に

身を置いているから。

 

今日は、なぜこうした悲しいことが

今なお止まらないのか、

僕なりに考えてみます。

 

「新入社員」ということを会社はどう考えているのか?

まず、今回のニュースで僕が気になったのは、

彼女が「新卒の1年目の社員」だったということ。

 

弁護士によると、高橋さんは平成27年3月、東京大文学部を卒業後、同年4月に電通に入社。インターネットの広告部門を担当し、同年10月から証券会社の広告業務も入った。

弁護士側が入退館記録を基に集計した残業は、10月が130時間、11月が99時間となっていた。休日や深夜の勤務も連続し、12月25日に、住んでいた寮から投身自殺した。

出典:産経ニュース http://www.sankei.com/affairs/news/161007/afr1610070012-n1.html

 

新卒です。

ついこの前まで大学生。

 

社会人として「働く」ことがどういうことか?

右も左もわからないまま、

手探りをしながら働き、

すこーしずつ職場に慣れていく時期。

 

自分で仕事のコントロールなんて、

できるわけがありません。

 

そして社会人一年目、

もちろん成果に対しても、

それなりのものしか出せるはずがない。

 

いくら東大卒だとしても。

 

などなどを踏まえると、

あまりに当たり前ですが、

新入社員に月100時間もの超長時間労働をさせている

というのは管理職として目が行き届いていなかったと

言わざるを得ません。

 

過労死の目安とされる残業時間は、

月80時間。

一体、

どういう勤務管理をしていたのでしょうか?

 

コンテンツの「成果」しかみない経営陣

 これは僕個人が自分の職場環境や

友人の話しから感じていること。

 

上司はなかなか

「部下そのもの」を

見ようとはしませんね。

 

考課の仕組みやマネジメントも、

僕が入社した15年前と比べると、

段違いによくなりましたが、

それでも。

 

根本的なところは変わっていない。

 

上司が見るのは

出来上がったものの

「成果」のみ。

 

会社なので、

「商品」のクオリティをいかに上げるか?

いかに売り上げにつなげるか?

 

上司が一番気になるのがそこなのはわかります。

 

ただその企画・運営をしているのは

「人間」なんだということに、

あまりに目が向いていない。

 

彼女のSNSの中で、

「休日返上で作った資料をボロくそに言われた

もう体も心もズタズタだ」

とあるのが個人的には気になっています。

 

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あくまで彼女のSNSということで

客観的に見たものではありませんが、

彼女自身が相当ショックを受ける

言い方をした、

という事実は問題でしょう、やはり。

 

「成果」を求めるのはわかりますが・・・。

 

作っているのはロボットではなく、

「人間なんだ」

ということに思いをはせてほしい。

 

「月100時間の残業に耐えられる」のは美談でもなんでもない

僕自身、

長時間労働の現場に身をおいている」と

言いました。

 

特に彼女のように新卒で会社に入ってからは、

かなり厳しい状況の中で働いていました。

 

やはり月80時間、

ときには100時間近く。

休みもありません。

「月2日休めたーー」とか。

 

今思うと、

ぞっとしますね。

 

僕がこうした状況をなんとか乗り越えてこられたのは、

ホント「たまたま」です。

 

年齢が近い先輩にこまめにケアしてもらったこと。

 

同期も周りにいて、支えあったこと。

 

そうした人間関係が

 

「たまたま」

 

あったから、

何とか乗り越えられました。

 

もし、けっこうドライな職場だったり、

人間関係でぎくしゃくしていたら・・・

 

僕は到底耐えられなかった。

 

人間関係に恵まれていても、

仕事は厳しかったので、

やはり精神的には常に追い詰められていました。

 

首つったら楽だろうなー。

 

とかふつうに考えていたし。

 

今の自分だったら、

 絶対に逃げる。

 

今、15年以上働いてきて、

一つ確信をもって

言えることがあります。

 

それは、

 

人は絶対に、

 

絶対に、

 

身と心を休ませる「宿」が必要だ。

 

ということ。

 

ちょっと唐突ですが、

ドラクエにたとえて考えてみます。

 

HPは常に回復させなければならない

人はやっぱり1日戦ったら、

ちゃんと「宿」に泊まって、

HPを回復させなきゃいけないんです。

 

仕事ってのは「戦い」です。

 

日々、しんどい案件があって、

それをクリアしていく。

 

時には「ボス」的なでっかい仕事もある。

 

そしてそういうのを少しずつクリアしていくことで、

経験値がたまってレベルアップしていく。

そういうものだと僕は思っています。

 

ということで、

やっぱり僕にとって、

仕事楽なものではない。

毎日、かなりのHPを消費する。

 

よく仕事は、楽しいからやる。

遊びの延長で仕事を楽しめるといい。

なんて言葉を聞きますが、

それは万人ができることではないと思うのです。

 

とするならば、

減ったHPとMPを回復させるには、

「宿屋」に行ってしっかり休息をとらねばならない。

そうしないとHPは回復しません。

 

新聞記事では、

電通社員の彼女は、

睡眠時間が2時間程度だったという、

言及がありましたが、

2時間の睡眠では、

残念ながらHPを回復させることはできません。

 

つまり、

家に帰って寝たとしても・・・

 

「宿屋」に泊まって、

HPを回復することにはならないのです。

 

じゃあ、そんな宿屋に泊まれず、

荒野で何日もさまよい、

厳しい敵と戦い続ける人はどうすればよいのか?

HPが尽きる危機を感じたら、

どうしたらいいのか?

 

答えは一つ。

 

「逃げる」ことです。

 

RPGとは違い、敵は回り込まない

 なぜ、逃げることを推奨するのか?

 

それは・・・

 

逃げても、

敵は回り込めない、から。

 

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(出典:YOUTUBEより引用http://video.search.yahoo.co.jp/searchp=%E3%83%89%E3%83%A9%E3%82%B4%E3%83%B3%E3%82%AF%E3%82%A8%E3%82%B9%E3%83%88+%E6%88%A6%E9%97%98%E7%94%BB%E9%9D%A2+%E9%80%83%E3%81%92%E3%82%8B&ei=UTF-8&rkf=1&oq=

 

こんな風にドラクエでよく味わった、

「しかしまわりこまれてしまった」

ということにはならないのです。

リアルライフは。

 

 だって心身が不調になり、

仕事ができなくなったとする。

 

それは誰の責任かというと・・・

 

上司の責任。

 

それは部下の実力と業務の質・量を

ミスマッチさせたということで。

 

僕もいまだに精神的に追い詰められると

ついつい思うことがある。

 

仕事ができない

自分が悪いのでは?と。

 

ただ、客観的に見れば

やっぱりそれは違うんです。

 

管理職(上司)というのは、

部下の勤務を管理し適切に指導もして

部下を成長させながら、

なおかつ商品の成果も問われる。

でもだからこその「管理職」。

(ホント、大変ですね、管理職も)

 

ということで、

部下が長時間労働せざるをえない状況を作る、

もしくは・・・

まだ実力の足りない部下に、

無理な仕事を要求する、

 

というのは、

管理職の「管理不足」ということになります。

会社員として就職するときには、

基本、労使の関係が発生しますが、

そこには上司から指示された仕事を

うまくこなせかなかったらといって、

罰則はない。

 

はず。

 

だから、

部下のあなたは仕事で心が折れそうになるぐらい、

無理をしてもう「だめだ」と思ったら・・・

「その仕事から降りればいい」。

 

それで会社の理解が得られないのであれば、

辞めればいい。

 

まとめ

 え?それじゃあ、出世できないじゃん、とか、

実績にならないじゃん、と思ってもしょうがない。

 

だって、心身が悲鳴をあげているのだから。

 

まずは、一番大切なのは何か?

考えましょう。

 

まずは自分の命でしょう。

 

それに比べれば、

仕事なんて大したことない。

 

僕はそう断言できます。

 

それで職場に居場所がなくなったら困る?

 

しょうがないじゃないですか。

 

それはその職場にあなたがたまたま、

マッチしていなかったというだけ。

 

仕方がない。

別の仕事を探しましょう。

 

何度もいいますが、

一番大切なのは自分の体と心。

 

そこを壊してまで、

働く必要は皆無です。

 

働いて自殺してしまう・・・

 

そんなことが起こらない

社会にしていかなければいけません。

 

今日はこのへんでおしまい。

 

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