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伝説の”レインボースーパーざかな”

好きな本や音楽のこと、日々の暮らしを気ままにつづる雑記ブログ。

【おススメの小説】あなたの人生を揺さぶる”海外文学”10冊

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世にこれだけ本がある中で、海外文学を読むなんていうのは見る人から見たら「けったいなこと」にしか思われないかもしれない。

 

僕も昔は”海外の小説”ってとっつきにくいと思っていたので、本格的に読みだしたのは受験勉強が終わって大学に入学してからだったと思う。

 

で、今、それなりの本を読んできて思うのは・・・

 

「食わず嫌いのままにしないでよかったなー」

 

ということでした。

 

 

具体的に何がいいの?っていわれると正直一言で言うのは難しいです。

 

「ある小説のある場面が、ふっと思い浮かぶ」とか、時々「あの小説の主人公って何考えてたんだろ?」と突然思ってみたりとか。。。

 

そんなの日本の小説もそうだよねって、なりますよね。

もちろんそうなんです。

 

しかしやはり日本の小説にはない魅力があるのも事実。スケール感、ものの考え方やとらえ方、人間として共感できること、できないこと。

 

日本の小説では得られない体験が自分のものになる、というのが魅力の一つではないでしょうか。

 

 そして国内の文学にしろ海外文学にしろ、優れた作品を読むと、

人生に揺さぶりがかかります。

 

毒になることもあれば、

薬にもなることもある。

 

中途半端なものはいらない。

 

それが僕が国内海外限らず小説に求めていることかもしれません。

 

とすれば、日本だけにとどまらず海外のものにも手を出したほうがその可能性は広がっていきます。

 

海外文学って「読みにくい」とか「面白くない」とか思う人もいるかもしれないけど、決してそんなことはありません。

 

昔だと「この訳読みにくくて何が書いてあるかわからん・・・」というのも正直ありました。けど今出版されている本ってものすごく読みやすい訳になっていて、日本語が読めれば意味はわかるように作られている。

 

もしまだ海外文学にトライしていなかったら、それは「おめでとう」です。

 

だってあの強烈な読書体験が新鮮なまま味わせるんですから。

 

ということで今日は、僕がこれまで読んできた中で「最強」と思われる10作品をご紹介します。ボリュームが少なく、読みやすいものから始めていきますので、興味をもったら手にとっていただけると嬉しいです。

 

 

 

「老人と海」  アーネスト・ヘミングウェイ

老人と海 (新潮文庫)

老人と海 (新潮文庫)

 

 

キューバの老漁夫サンチャゴは、長い不漁にもめげず、小舟に乗り、たった一人で出漁する。残りわずかな餌に想像を絶する巨大なカジキマグロがかかった。~中略~ 徹底した外面描写を用い、大魚を相手に雄々しく闘う老人の姿を通して自然の厳粛さと人間の勇気を謳う名作

 

出典:新潮社HPより http://www.shinchosha.co.jp/book/210004/

 

ヘミングウェイはこの作品が評価され、ノーベル文学賞を受賞したといわれる名作。

 

圧倒的に薄くて読みやすい上に、中身が濃い1冊。

登場人物も少ない。基本、老漁夫・サンチャゴさんオンリーの物語。

新潮社のHPではあらすじが乗っていたが、それを読むとこの作品のオイシイところがネタバレしていたので、あえて割愛させていただいた。

 

人間が生き物を獲って生きていくこと。

自然は厳しく、人は負けることだってままあること。

でも、人はあきらめるわけにはいかないってこと。

 

わずか200ページ足らずの短い小説の中に、人が生きる喜びと辛さが全部放り込まれている。シンプルな文体も極めて読みやすいです。

 

人が自然と向き合って生きていく中で得られる”達観”を追体験できる小説。

 

「Carver's Dozen」 レイモンド・カーヴァー

Carver's dozen―レイモンド・カーヴァー傑作選 (中公文庫)

Carver's dozen―レイモンド・カーヴァー傑作選 (中公文庫)

 

 

ヘミングウェイの「老人と海」が”人間の強さ”を描いた作品に対して、こちらは”人間の弱さ”を描いた作品かもしれない。

 

1988年に亡くなってしまったが、現代アメリカ文学の短編の旗手として知られるレイモンド・カーヴァー。

 

カーヴァーに関しては、村上春樹が全集を出すほど彼の作品の翻訳に努め、世に広めてくれています。

 

彼の作品には、ちょっと世間から浮いてしまった人、病気の人、離婚した夫婦、ちょっと生きづらさを抱えている人が出てくる。別に誰のせいというわけでもなく、何か人生の歯車がちょっとずれ、うまくいっていない人たち。

 

そして登場人物は、そのうまくいってなさを言葉で表現することができない。

人間の弱さが、生き方という形でにじみ出てくる。

 

「小説の登場人物たちの問題は自分の中にもある。」

 

そうした普遍的な人の弱さを気付かさせてくれる。

 

ちなみに、この「Caver's Dozen」は村上春樹がチョイスした12編からなる。

 

  • 「でぶ」
  • 「サマー・スティールヘッド(夏にじます)」
  • 「あなたお医者さま?」
  • 「収集」
  • 「足もとに流れる深い川」
  • 「ダンスしないか?」
  • 「大聖堂」
  • 「僕が電話をかけている場所」
  • 「ささやかだけど、役に立つこと」
  • 「使い走り」
  • 「父の肖像」
  • 「レモネード」

 

どれも素晴らしい短編だが、個人的なお気に入りは・・・

 

「僕が電話をかけている場所」

「ささやかだけど、役に立つこと」

 

「僕が電話をかけている場所」は、アルコール中毒者が入所する療養所での話だ。主人公が、周りにいる仲間たちの身の上話を聞いたり相談に乗ったりする。なぜアル中になってしまったのか?これからどうするのか?そんな会話が繰り返される。

 

療養所での話自体はなんてこともなく、日常的な会話が淡々と繰り返される。劇的な話の展開はない。だけど、話全体に何か不穏な空気が漂っている。何かがおかしい、何かが違ってしまっている。でもうまく言葉にならない・・・。

 

そのやるせなさ、誰もがなかなか表現できないことを小説という装置に入れて提示してくれる。

 

「ささやかだけど、役に立つこと」。こちらは切ない話だ。

 

ある夫婦の息子が交通事故に遭い危篤に陥ってしまう。不幸なことにちょうど息子は誕生日を迎える日で、夫婦は息子のためにパン屋にバースデーケーキを頼んでいた。

 

息子の容体が気になってケーキのことをすっかり忘れる夫婦。そしてそんなことは露知らず夫婦がケーキをとりに来ないことを不満に思い督促をするパン屋。

 

「こういうちぐはぐなことって起こるよな、人生ってうまくいかないよなー」と思いながら読者はページをめくっていく。

 

最終的に夫婦とパン屋はどうなるのか?

 

ぜひご一読を。

 

「ザ・ロード」 コ―マック・マッカーシー

ザ・ロード

ザ・ロード

 

 

もう冒頭から泣きそうなぐらい辛い設定になっている。

こんなに悲しい小説もあまりない。

 

何が起こったかは明らかにはされていない。

が、すさまじいカタストロフィーが起きて世界が荒廃しまくっている。

 

動植物の多くが死滅し、厚い雲に覆われ晴れ間さえない極寒の世界。人はかろうじて点在して生きているが、もう倫理なぞはどこにもない。強盗、人殺し、何でもありの恐ろしすぎなこの世の終わり。

 

そんな世界の中で、南へ向けただひたむきに歩き続ける親子がいる。

 

その親子が主人公。

 

もう設定がこれ以上ないってぐらい辛い。

 

そんな世界にもし自分が子ども一人と生きるはめになったら・・・

想像しただけで悶絶する。。いやだ、いやだ。

 

絶望を引きずりながらも親子は希望を求めている。父は倫理観を捨てないでこらえている。そして二人は南へと向かう。だけど、父は長い旅の中でだんだん体が弱っていったりして・・・子はどうなるんだ、子は?

 

ドキドキハラハラしながらの読書となる。なんか昔の時代劇の「子連れ狼」を思い出しもしたんだけど、それよりはるかに状況はハードで救いがない。そして、その親子の姿の胸に迫る具合がハンパない。

 

「生きるって何だ?」って問いたい人には考えるきっかけになる1冊かと。

 

「わたしを離さないで」 カズオ・イシグロ

わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)

わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)

 

 

これはちょっと前に、綾瀬はるか主演のドラマにもなっていたからご存じの方も多いのではないか。

 

優秀な介護人キャシー・Hは「提供者」と呼ばれる人々の世話をしている。生まれ育った施設ヘールシャムの親友トミーやルースも提供者だった。キャシーは施設での奇妙な日々に思いをめぐらす。図画工作に力を入れた授業、毎週の健康診断、保護管と呼ばれる教師たちのぎこちない態度・・・・・。彼女の回想はヘールシャムの残酷な真実を明かしていく

 

序盤は、ヘールシャムという施設での青春物語とも読めなくもない。それぐらい穏やかに物語は進んでいく。

 

が、これも何かがひっかかる。あらすじにあるように、普通ではない「何か」を感じながら、読者はページをめくっていく。

 

そして物語の中盤で、きわめてさりげなく、当たり前であったかのように事実が語られる。このあまりにきつすぎる状況設定に僕は言葉を失ってしまった。

 

抗えない運命というのがあったとしたら、人は希望をもってどうやって生きていけばいいのか?

 

重すぎる現実を何とか咀嚼しようとして生きる主人公たちの生き方に胸が打たれる1冊。

 

「月と六ペンス」 サマセット・モーム 

月と六ペンス (新潮文庫)

月と六ペンス (新潮文庫)

 

 

昔、芥川龍之介の「地獄変」という短編を読んで「芸術至上主義」なる言葉を知った。芸術のためなら我が娘の命ですら捧げてしまう、平安時代のある絵師の狂気を描いた作品だ。

 

画家・ポールゴーギャンの生涯をモチーフに書かれたと言われるこの小説も、その芸術至上主義が大きなテーマの一つとなっている。

 

ある夕食会で出会った、冴えない男ストリックランド。ロンドンで、仕事、家庭と何不自由ない暮らしを送っていた彼がある日、忽然と行方をくらませたという。パリで再会した彼の口から真相を聞いたとき、私は耳を疑った。四十をすぎた男が、すべてを捨てて挑んだこととはーー。ある天才画家の情熱の生涯を描き、正気と狂気が混在する人間の本質に迫る。歴史的大ベストセラーの新訳。

出典:新潮社HPより  http://www.shinchosha.co.jp/book/213027/

 

ストリックランドという男が勤めあげてきたサラリーマン生活を捨て、突然画家へと転身する。家族を捨て、行方をくらます。物語の語り手である小説家の男がストリックランドの足跡を追っていくと、生活のすべてを投げうち一心不乱に絵画に取り組む彼の姿があった・・・こんなところからストーリーは闇の一面を見せ始める。

 

彼がただ絵に打ち込んでいくというストーリーならまだいい。

 

だけど、彼の引力に引き寄せられて、ストリックランドのみならずいろんな人の人生が狂いダメになっていく。これがこの小説のキモだ。

 

夫を捨てストリックランドに恋をしたがために身を滅ぼしてしまった女性とか。

 

ただストリックランドの内面が語られることはない。語り手の男はストリックランドと何度も接触し、その心の内を聞こうとするのだけど・・・うまくいかない。

 

ストリックランドは結局絵を描くことでしか、自分を表現できないのだ。

 

こういう人間が後世に残る芸術を生み出すのだろうと思う一方、こんなやつが現実にいたら絶対に関わりあいたくない。。

 

「芸術を生む人間って何なんだろう?」ということを問いかける1冊だ。

 

「1984年」 ジョージ・オーウェル 

一九八四年[新訳版] (ハヤカワepi文庫)

一九八四年[新訳版] (ハヤカワepi文庫)

 

 

ディストピア小説として名高いこの作品も、あなたの世界観を揺さぶってくれる1冊になると思う。

 

1950年代に発生した核戦争を経て、1984年現在、世界はオセアニア、ユーラシア、イースタシアの3つの超大国によって分割統治されている。さらに、間にある紛争地域をめぐって絶えず戦争が繰り返されている。作品の舞台となるオセアニアでは、思想・言語・結婚などあらゆる市民生活に統制が加えられ、物資は欠乏し、市民は常に「テレスクリーン」と呼ばれる双方向テレビジョン、さらには町なかに仕掛けられたマイクによって屋内・屋外を問わず、ほぼすべての行動が当局によって監視されている。

出典:「Wikipedia:1984年」より

https://ja.wikipedia.org/wiki/1984%E5%B9%B4_(%E5%B0%8F%E8%AA%AC)

 

テクノロジーが進化した未来で「全体主義国家」があらわれるとどうなるか?

 

その愚かさと恐ろしさが嫌になるほどわかる。

 

主人公のスミスは真理省という省庁の役人。オセアニアの歴史記録を改ざんし続けるという極めて不毛な仕事を担当している。

 

日々の仕事や全体主義国家の統制に次第に疑問を感じ始めるスミス。

 

オブライエンという高級官僚に自分の疑問を語り、青年反セックス連盟(すごい名前だな)で活動するジューリアという魅力的な女性と恋に落ち・・・

 

さて、その後どうなるか?がストーリーの見どころ。

 

小説の設定は笑ってしまうぐらい極端に全体主義にふれていて、笑ってしまうぐらいディテールが細かく設定されている。

 

「ビッグ・ブラザー」「2重思考」「ニュースピークの諸原理」・・・オーウェルの想像力に感嘆せざるを得ない1冊。

 

「キャッチャー・イン・ザ・ライ」 J・Dサリンジャー 

キャッチャー・イン・ザ・ライ (ペーパーバック・エディション)

キャッチャー・イン・ザ・ライ (ペーパーバック・エディション)

 

 

言わずと知れた青春小説の名作。

 

16歳だか17歳の青年・ホールデンくんが、前の年のクリスマスに学校を飛び出してニューヨークの実家に戻るまでの顛末を1人称で語り続ける、という話。

 

話としてはそんな青春ものなんだけど、若者の感情を普遍化させて描いたサリンジャーの手腕はすさまじく、世界中で広く読まれている。

 

世の中への不満、大人たちへの反抗心、くそったれな友人たちへの何ともいえない感情。大人の世界にある欺瞞と建前を嫌う気持ち、妹フィービーたち子どもたちの純真な心を愛する感情。若者のころ誰もが抱いていた気持ちを見事なまでに描いている。

 

今読むと若かったころの気持ちを思い出す。ちょっとほろ苦く。

 

物語の最後で、ホールデンがどういう境遇でこの話を語っているか明らかにされる。

 

始めて読んだとき、僕はうなった。なるほど、、ホールデン・・・そんな大変な状況になっていたのか。生きるのって大変だな

 

もしこの小説を読んでみたいと思う方は、あまり下調べしないで読むことをオススメする。(ネットを見るとすぐにネタがわかってしまうので・・・)

 

これまで「キャッチャー・イン・ザ・ライ」と言えば昔から野崎孝さんの訳が名訳と言われ読み継がれきたが、僕は村上春樹訳も好きだ。とても読みやすかった。

  

ライ麦畑でつかまえて (白水Uブックス)

ライ麦畑でつかまえて (白水Uブックス)

 

 

 

「コレラの時代の愛」 ガルシア=マルケス 

コレラの時代の愛

コレラの時代の愛

 

 

50年越しの途方もない長い恋愛の記録。

 

夫を不慮の事故で亡くしたばかりの女は72歳、彼女への思いを胸に独身を通してきた76歳の男から、突如、愛を告げられた。記憶と期待と不安が交錯する二人を乗せた蒸気貨客船が、コロンビアの大河を悠然とだだよい始めた時ーー。内戦が疫病のように猖獗した時代を背景に、愛が愛であることの限界にまで挑んだ、かくも壮大な物語。

 

出典:新潮社HPより http://www.shinchosha.co.jp/book/509014/

 

17歳の貧しい郵便局員・フロレンティーノ・アリーサは、裕福な商人の娘、フェルミーナ・ダーサに一目ぼれする。二人は恋に落ちるが、フェルミ―ナの父が嫁ぎ先を決めていたことから、二人の仲は裂かれ、フェルミ―ナはある医師と結婚することに・・・。

 

しかしフロレンティーノ・アリーサはフェルミ―ナへの愛をあきらめることなく、彼女を思い続け、いずれ・・・というストーリー。

 

小説のタイトルにもなっているコレラは、この時代流行した病気であるのと同時にフロレンティーノ・アリーサのフェルミ―ナへの恋心を比喩するものとして登場する。

 

それぐらい、彼のフェルミ―ナへの恋心がすさまじい。

 

一応フェルミ―ナとフロレンティーノ・アリーサは相思相愛ということになるのでセーフって感じだが、ともすると、フロレンティーノ・アリーサの行動はストーカーぎりぎり、狂気一歩手前な感がある。

 

それぐらいの思いがあるからこそ、50年以上もの間一人の女性を愛し続けられるのか・・・

 

うちみたいな夫婦では決してたどり着けない「愛の深さ」がこの小説にはある。「愛」のあり方を僕たち読者に突き付けてくる物語だ。 

 

「ホテル・ニューハンプシャー」 J・アーヴィング

ホテル・ニューハンプシャー〈上〉 (新潮文庫)

ホテル・ニューハンプシャー〈上〉 (新潮文庫)

 

 

これまでにあげた本と比べると、ご存じない方も多いかもしれない。

が、個人的には超オススメしたい作品。

 

おとぎ話とも読める家族の夢と切なさがいっぱいに詰まっている。コミカルでユニーク、長編小説ならではの面白さを堪能できる作品です。

 

1939年夏の魔法の一日、ウィン・ベリーは海辺のホテルでメアリー・メイツと出会い、芸人のフロイトから一頭の熊を買う。こうして、ベリー家の歴史が始まった。ホモのフランク、小人症のリリー、難聴のエッグ、たがいに愛し合うフラニーとジョン、老犬のソロー。それぞれに傷を負った家族は、父親の夢をかなえるため、ホテル・ニューハンプシャーを開業するー現代アメリカ文学の金字塔。

 

家族のキャラ立ちがすごい、全員が濃いキャラで一癖もフタ癖もある。そのせいか、ストーリーに全く飽きがきません。

 

長男のフランクはホモでいじめられっ子、長女のフラニーはとても魅力的な女の子なんだけど、いろいろと問題もあり・・・、リリーは小人症でちょっとひねた感じ。老犬のソローはずっとおならばっかしている。

 

こんな愛されキャラばかりだがアメリカで生きるというのは、なんと大変なことなんだろう。家族には辛い試練が次々と訪れる。

 

家族の辛い物語が織り込まれながら、一家は夢であるホテル経営へと乗り出す。

しかしそのホテル経営も波乱万丈。次から次へとへんてこなことが起こり、家族を悩ます。

 

アーヴィングの小説は、冗長で長くくどくどしているものが多いが、「ホテル・ニューハンプシャー」はそれが逆に魅力として映る程度に抑えられていて読みやすい。

 

「開いたドアの前で立ち止まるな」

 

これ、この小説のキーワードになんだけど、その意味は本書を読んでみてください。

心の底から名作とオススメできる小説です

 

「カラマーゾフの兄弟」 ドストエフスキー

カラマーゾフの兄弟1 (光文社古典新訳文庫)

カラマーゾフの兄弟1 (光文社古典新訳文庫)

 

 

やっぱり最後はこれ!

 

1880年に出版されたというから日本でいうとまだ明治のころ。それから140年弱たつが、今、現代人が読んでもまったく色あせない。

 

スゴすぎる小説。まさに最強の1冊。

 

カラマーゾフ家の父・ヒョードルと3人の兄弟を中心に織りなす超長編の物語。光文社古典文庫では5冊あるのでかなり気力を要する読書となるが・・・

 

絶対に一回は読む価値がある。

 

「宗教と信仰」、「父殺し」、「思想」、「愛と憎しみ」、「人間の欲望」・・・あらゆるテーマがぶちこんであり、読み手次第でどんなテーマでも読むことができる。

 

カラマーゾフ家に加え、ヒョードルの私生児と考えられるスメルジャコフ、妖艶な美人グルーシェニカ、3男アリョーシャを導くゾシマ長老。そして極貧の元軍人で頭のネジがはずれかかっているスネギリョフニ(個人的にはお気に入りのキャラ)・・・etc

 

個性的なキャラがカラマーゾフ家を取り囲み、

カオスなストーリーが展開していく。

 

特に次男のイワンが神の存在を問う「大審問官」は、キリスト教と無縁な僕が読んでも非常に読み応えのあるくだり。「神」とは何か?救いとは何か?読者に切りつけてくる。

 

新潮文庫の原卓也訳、岩波文庫の米川正夫訳など訳者も充実しているが、僕は光文社古典新訳文庫の亀山訳を推したい。というか、亀山訳ぐらい思い切ってばっさり訳されないと僕みたいな素人では読み進めることができなかった。

 

人生の節目節目に読んでおきたい小説。

 

もちろん僕は全巻そろえて家に保管してある。

 

まとめ

海外文学のオススメの10冊を紹介させていただきました。

 

僕としては海外文学は読みやすいよ!ということを知ってもらいたいので、なるべく幅広いチョイスを心がけ、かつ読みやすく、ストーリーもシンプルなものを選びました。1作家、1作品に絞ってご紹介しました。

 

「罪と罰」は入っていないし、「戦争と平和」も入っていない。ピンチョンもガルシア=マルケスの「百年の孤独」も入っていないですが、そういう方針で選らんだのでご勘弁ください。(最後のほうはそうでもないですが・・・)

 

またほかにも素晴らしい文学作品はたくさんあります。

 

機会を改め、少しずつ書き足していきたいと思っています。

 

長い文章にお付き合いいただきましてありがとうございました。

今日はこのへんでおしまいです。