伝説の”レインボースーパーざかな”

好きな本や音楽のこと、日々の暮らしを気ままにつづる雑記ブログ。

【おススメの本】『忘れられた巨人』/カズオイシグロ 

 

忘れられた巨人

忘れられた巨人

 

 

 

 そういえば、ファンタジーマンガって、

ずっとある一定の読者がついていますねーー。

 

 

「ベルセルク」とか。

ベルセルク 38 (ヤングアニマルコミックス)

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「進撃の巨人」とか。

進撃の巨人(20) (週刊少年マガジンコミックス)

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そういえば、

最終回を迎えた「BLEACH」も

まあ、ファンタジーととらえられなくもない。

BLEACH モノクロ版【期間限定無料】 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

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いや、僕も、

この手のマンガが大好きなんだけど、

こうしたファンタジーが好きなら、

たぶん、

というかほぼ絶対イケるっていう小説。

 

 

カズオ・イシグロの「忘れられた巨人」。

 

ふだん小説なんて読まねーよって、

人もたまにはどうですか?

 

読みやすいんだけど、

深くて切なくて。

またふだんとは違った読書体験が、

できると思います。

 

心の深いところがゆっくりと、

でも確実に、

ゆさぶられますよ。

 

 

カズオ・イシグロって?

そもそもカズオ・イシグロって誰よ?

と思うかもしれないけど、

この人、世界中にファンがいる

グローバルに活躍する作家なんです。

名前のとおり、

日本に由来があるんだけど、

日系人のイギリスの作家。

(知ってたらごめんなさいね。)

 

略歴引用しようかななんて思ったけど・・・

 

大変なんでやめときます(笑)

 

WIKIを見てくれ~~。

 

カズオ・イシグロ - Wikipedia

 

そしてもう一つ、

今やまとめてないものはない、

「NAVERまとめ」も~~。

(ちゃんとこっちにもどってきてねー)

matome.naver.jp

matome.naver.jp

 

 

大体、わかりました??

 

そう、「NAVERまとめ」を

見てもらった方はわかったと思うけど、

この前やっていた綾瀬はるかさん主演の

ドラマの原作を書いていたのがこの人。

 

というか、この「忘れられた巨人」の前作が、

「わたしを離さないで」。

ぼくはドラマは見てないけど、

原作がすげーー切ない。

 

途中で本当にさりげなく、

主人公たちの境遇が織り込まれていて、

そこで心の底から腑に落ちる。

あまりに過酷な主人公たちの状況に背筋が寒くなって、

一挙にこれまでの静かな世界の裏にあった

恐ろしさに気付いてしまうという

驚愕の作品。

 

その「わたしを離さないで」から、

10年ごしにようやく上梓されたのが、

この「忘れられた巨人」なのです。

 

どういうストーリーなのか??

ファンタジーといったけど、

一体どんな小説なのか?

ネタバレにならない程度に、

本の裏表紙から抜粋。

 

アクセルとベアトリスの老夫婦は、遠い地で暮らす息子に会うため、長年暮らした村を後にする。若い戦士、鬼に襲われた少年、老騎士・・・・・

さまざまな人々に出会いながら

雨が降る荒れ野を渡り、森を抜け、

謎の霧に満ちた大地を旅する。

ふたりを待つものとはー。

 

失われた記憶や愛、

戦いと復讐のこだまを静謐に描く

ブッカー賞作家の傑作

 

あとがきを読んで初めてわかったんだけど、

舞台は5世紀(もしくは6世紀)のイングランドと

推定できるという。

(アーサー王の伝説にちなんでいるとか?)

 

イギリスの曇りがちな空と、

緑の大地、

そして寒さと向き合う当時の人々の

息遣いが感じられて、

そうした風土の描き方も

もちろん魅力なんだけど、

主人公のアクセルとベアトリスの、

不思議な境遇がものすごく気になる。

 

二人は村のはずれに住んでいるんだけど、

なぜかすべての記憶がおぼろげ・・・。

 

でもかろうじて、

記憶の断片に残っていた、

離れ離れになった息子に会おうと、

旅に出るのだが・・・・。

 

あらすじにもあるように、

この世界には、鬼や、

そのほかにもドラゴンなどの

超自然的な存在が人間とともに生きている。

 二人はそうした怪物の

存在を感じながら旅をする。

そして旅の中で出会う、

さまざまな人たちが、二人を思わぬ方向へと

導いてくんだけど・・・

 

あんまり書くとネタバレになるので、

やめときますが、

「霧」が、

この本でとても重要なファクターになっている。

 

「記憶」と「愛」について

本のあらすじから引用したように、

テーマはわりと明確なんです。

 

人の「記憶」と「愛」。

 

このことについて、

深~~い余韻を残します。

 

ほぼ間違いなく。

 

森野は読み終わった後、

いかに人の記憶があやふやなものか。

でも、そのあやうい記憶に支えられて、

ぼくらは生きていて、

人と人を結び付けている「愛」って、

結局なんだっけ?

とこの二人の老夫婦の生きざまを読みながら、

考えちまいました(´;ω;`)

久しぶりに。

 

おわりに

これ、そんなに長い小説ではないんだけど、

老夫婦が旅の中で出会うさまざまな人や出来事が

結構続けざまにやってきて、

飽きずに読めます。

ストーリーラインも明確、

なので途中で置いてきぼりになることもない。

 

僕はこれまで、

カズオ・イシグロの小説は

いくつか読みましたが、

これが一番読みやすくて、

わかりやすい!!

(そういえば、分子生物学者の福岡伸一さんも、

 この本が出たとき、レビューされていましたね)

 

ホントにおすすめの一冊。

もし読んだ方がいれば、

その感想を聞きたい!

ぜひ手に取ってみてくださいね。 

 

ではまたーー。

 

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