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伝説の”レインボースーパーざかな”

好きな本や音楽のこと、日々の暮らしを気ままにつづる雑記ブログ。

【おススメの本】『ぼくらの仮説が世界をつくる』/佐渡島庸平 後編

 

ぼくらの仮説が世界をつくる

ぼくらの仮説が世界をつくる

 

  

元マンガ編集者の佐渡島庸平さんが立ち上げた

「作家エージェント」のベンチャー企業。

その想いや起業でやりたいことが

熱量たっぷりに描かれている良書です。

 

昨日に引き続き、

今日は、この元編集者という立場から、

独自の観点でビジネスを展開している

佐渡島さんの考えをいくつかご紹介。

 

 

元編集者ならではの視点からビジネスを考える

 佐渡島さんは、

マンガだけでなく、小説の編集も担当されていたようです。

作家の平野啓一郎さんの「ドーン」という小説から

「分人主義」という考え方を引用し、

ご自身のビジネスにも取り入れています。

 

この「分人主義」について

佐渡島さんは非常にわかりやすく説明されています。

 

分人主義とは何か。

たとえばぼくは、講演会ではなるべく論理的にわかりやすく話そうとします。一方、会社で社員としゃべるときはもっと早口です。また、家族としゃべっているときはもっとフランクですし、友だちとしゃべってるときもまた全然違います。~中略~すべてを演じ分けているのでしょうか。「本当の自分」というのものがあって、その自分が「講演会用の佐渡島洋平」「会社用の佐渡島庸平」という感じで使い分けているのでしょうか?そうではありません。「演じている」わけではなく、「自然とそういうふうになってしまう」のです。

つまり、人間というのは「本当の自分」というものが真ん中にあっていろんなことをコントロールしているわけではなく、すべて他人との人間関係の中に自分があって「相手によって引き出されている」のです。

「ぼくらの仮説が世界をつくる」佐渡島庸平著より

 

これは面白いですねーー。

 

「本当の自分なんかなくて、

他人との関係の中にいろんな自分の顔がある」

 

心理学では「ペルソナ」、

人はいろいろな仮面をかぶるということで、

役割を演じ分けていると言われていますが、

平野さんの「分人主義」にのっとると、

そういうことでもないということですね。

 

すべては「相手によって引き出される」のだと。

 

「あまロス」という言葉をご存じでしょうか。朝の連続テレビ小説「あまちゃん」が終わって寂しいことを「あまロス」と言いました。同じように「ペットロス」という言葉もあります。「○○ロス」とは、何かがなくなってしまった喪失感を表しています。~中略~ 自分の中の「分人」というものが「相手によって引き出されるもの」だとしたら、その人が死んでしまったら、その「分人」はもう引き出されることがありません。その「分人」を喪失してしまった状態というのが、「悲しみ」なのではないか。分人主義ではそう考えるのです。

 

 このへんから「分人主義」にのっとると、

人間って利己的なのかも?

って思ってきます。

「○○ロス」も自分の一部を失う悲しみだとするならば、です。

 

で、なんでここまで平野さんの「分人主義」を

佐渡島さんが持ち出したのかというと、

それはこの考え方をビジネスに生かしているから。

 

佐渡島さんの会社では、

エージェントを担当している

マンガ「宇宙兄弟」の小山宙哉さんや、

「働きマン」の安野モヨコさんの

メルマガを週に1回発行しているそうです。

作家ご本人が書くこともあるそうで、

反響も大きいのだとか。

 

そこにはこんなねらいがあるといいます。

 

先ほど言ったように、『宇宙兄弟』の単行本は4カ月に1回しか発売されません。つまり、4カ月に1回しか『宇宙兄弟』に触れてくれてない。どれだけ自分の人生に最高のアドバイスをしてくれる大切な人であっても、4カ月に1回しか会わない人だと重要度は低くなってしまいます。その「分人」というものは滅多に引き出されることがないから、毎日、出会う友人には負けてしまうのです。『宇宙兄弟』を大切に思ってもらうためには、その「分人」を毎日引き出すことが重要になります。

 

よく言われることですが、

今の時代のキーワードの一つは「共感」。

 

読者が作品にどうコミットしていくか。

もう4カ月に1回の単行本の発行だけでは、

その共感を呼ぶのに十分ではない。

もっと頻繁に共感を呼ぶツールとして、

メルマガを使っているわけなんですね。

 

世に結果が出るのは「3年」ぐらいたってから

マンガの編集者として以前活躍していた

佐渡島さん。

その編集者の実感として、

僕が非常に納得した言葉があります。

 

世の中の人は「新しいもの」に、あまり反応しません。世の中の人が反応するのは、既存のものから少しスライドした「ちょっとした新しいもの」だからです。よって、「新しいもの」を描く作家の作品がすぐに世の中に受け入れられることは、めったにないのです。

ぼくの感覚では、3年続ければ、徐々に世の中から受け入れられてきます。「あれ?今までと世の中の反応が違うぞ」という反応が出てきて、もう少し頑張れる。そして、大爆発するのは、5年目くらいです。『ドラゴン桜』も『宇宙兄弟』も、どちらも3年ほど経った頃から、やっとヒットの兆しが出てきました。 

 

出してすぐにヒット!

 

・・・なんてことはないんですね・・・

 

「石の上にも3年」なんて言葉もありますが、

やっぱり、結果が出るのには、

 

けっこう長い期間がかかる。

 

ブログも多くは、

1か月で9割の人が続けられなくて脱落する、

なんて話もあるけど、

やっぱり継続こそが力を産む、

ということを肝に銘じて

僕もブログを書いていきたいなと。

 

まず「新しいルールで行動する」大切さ

ぼくらは既存のルールを変えたいと思ったとき、

まず組織の手続きを踏んで、ルールの変更を呼びかけます。

でもそれってすごい大変!

 

思いもよらない規則があったり、

どうでもいい変な横やりを入れられたり。

これ、心身の消耗が激しいのですが、

佐渡島さんは、これについても

一言モノ申しています。

 

起業してから心がけているのが、まず「新しいルールで行動する」ということです。新しいルールで行動している個人や組織が、どんどん存在感を増していき、みんなから「そのルールもありなんだ」と思ってもらう。それがいちばん早い方法だと気付いたのです。

新しいルールで行動してみて「そちらのほうがいいんじゃないか」とみんなが実感すると、本当にルールが変わります。社会的ルールだけでなく、法律まで変わることもありえます。

 

そうだよね!

 

先に動いちゃえばいいじゃん!

 

って結構、目から鱗でした。

 

とはいっても僕は組織で働くサラリーマン。

そこはバランスを考えますが、

うちの会社でも、びっくりするぐらい、

ルールの枠をはずれた人が活躍しているので、

これ、意外にいけるかも。

 

ということで、

元マンガ編集者の独自の視点が随所に織り込まれている

この本、相当のオススメです。

 

最後に。

こうしたブログを書いている自分、

ひいてはみなさんへとこんな文章を見つけました。

 

ぼくの経験からすると、どんなことでも3年で芽が出始めて、最低5年間は続けなければ成果はなかなか出ないものです。

では、ぼくは何をモチベーションに動いているのか?それはたったひとこと。「やりたいから」です。「やりたい」を継続するために、「儲ける」もしっかりやる。「やりたい」ことが1番目に来て、「儲ける」が2番目に来る。この順番ならば、いつまでも諦めずにやり続けることができます。やり続けられるということが一番の強さなのです。

 

力強い言葉をもらいました!

では、またー。

 

 【前回の記事はこちら ↓ 】

morinokanata.hatenablog.com

 

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