伝説の”レインボースーパーざかな”

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【おススメの本】『ぼくらの仮説が世界をつくる』佐渡島庸平 前編

 

ぼくらの仮説が世界をつくる

ぼくらの仮説が世界をつくる

 

  

タイトルがずっと気になっていて、

いつか読みたいと思っていたこの本。

 

この前、図書館に行ったらあったので、

思わず読んだら

予想以上に面白かった。

 

みなさんにオススメしていいレベルの本だと

思ったので、

今日はこの「ぼくらの仮説が世界をつくる」を

ご紹介しますね。

 

 

これ、どんな本なのか?

 

一言でいうと、

「ベンチャー企業の社長もの」です。

よくありますね、このジャンル。

 

ちょっと前だと、

サイバーエージェント社を起こした

藤田晋さんの「渋谷ではたらく社長の告白」とか。

 

どういう理念、思いで、

起業家がベンチャー企業を立ち上げたのか?

社会の中でどんなチャレンジをしようとしているのか?

そんなことを起業家1人称の視点で

描いているものが多いですよね。

 

この本もそうした本なのですが、

著者の佐渡島さんは、

実は漫画や本の元編集者。

 

立ち上げた会社というのも、

「作家のエージェント会社」という

異色の会社です。

 

佐渡島庸平さんってどんな人?

ということで、

この佐渡島さんの経歴をちょっと

見てみましょう。

 

株式会社コルク代表取締役社長。編集者。

1979年生まれ。中学時代を南アフリカ共和国で過ごし、灘高校に進学。2002年に東京大学文学部を卒業後、講談社に入社し、『モーニング』編集部で井上雄彦『バカボンド』、安野モヨコ『さくらん』のサブ担当を務める。03年に立ち上げた三田紀房『ドラゴン桜』は600万部のセールスを記録。小山宙哉『宇宙兄弟』も累計1600万部超のメガヒットに育て上げ、TVアニメ、映画実写化を実現する。伊坂幸太郎『モダンタイムス』、平野啓一郎『空白を満たしなさい』など小説も担当。12年10月、講談社を退社し、作家エージェント会社、コルクを創業。インターネット時代のエンターテイメントのあり方を模索し続けている。

               「ぼくらの仮説が世界をつくる」佐渡島庸平 著 より

 

講談社でマンガの編集をしていたんですねー。

しかもどれも超メジャー作品ばかり。

三田さんの「ドラゴン桜」や「インベスターZ」は、

僕は相当ハマって読んだので、

そのマンガを担当された編集者かと思うと、

尊敬の念をおぼえます。

 

しかも年を見ると・・・

 

げーーーっ!!

 

オレより年下じゃないか!!

 

うーん・・・。

 

完全に負けてる・・・( ;∀;)

 

(別に競ってないけど)

 

前はそうでもなかったんだけど、

最近は、年下の人が書いたものを読むことも増えていて、

自分の年齢というのを痛感させられます。

ホントに。

 

本のタイトルにある「仮説」について

 先ほど僕はこの本のタイトルが気になるという話をしました。

素敵なタイトルだと思います。

 

ぼくらは日々の中で、

いろんな仮説を立てながら生活しています。

「ここがもっと便利になったら生活しやすくなるのに・・・」

「これは課題としてあるから、改善する余地があるな」とか、

「あの問題は、アプローチの仕方を変えたらよくなるのでは」とか。

 

そういった小さな気づきが、

社会を変えるきっかけになることがありますよね。

 

僕ら現役世代の中から

今の世界を一歩よい方向にすすめる、

アイデアが生まれ、

その一つ一つが世界を作っていくんだという

発想がとても好きです。

 

さて、この本にある「仮説」について、

佐渡島さんは、一つ注意を喚起しています。

 

それは、

「情報」から「仮説」を立てるのではなく、

まず「仮説」を立ててから「情報」を集めましょう、

ということ。

 

たとえば本の出版でいえば、

どんなジャンルにも当てはまらない

面白い本の企画があっても、

情報から考えてしまうと、

「類書がないので、発行部数のめどが立たない」

や売上目標などの数字にとらわれてしまって、

結果にむすびつかないことがある。

ろくな仮説にはならない。

 

そこで佐渡島さんは、こんな表現をされています。

そうではなくて「この文章を書いた人間は才能があるかどうか」を「世間には存在しないデータ」をもとに、自分の感性だけで決断することができる、それが編集者の特権なのです。ところが出版社の人たちが自身が、自分の持っている特権を放棄してしまって、類書のデータを探す。そういう仕事のやり方であれば、編集者が誰であってもよくなってしまいます。

~中略~では、どうすればいいのか?

僕は「情報を無視しろ」と言いたいわけではありません。

仮説を立てるときは、誰でも得られるような数字のデータではなく、「日常生活の中で、なんとなく集まっている情報」そして「自分の中にある価値観」のほうが大切なのです。

 

なるほどー。

たしかに僕がこのタイトルに魅かれたのは、

自分の頭の中でなんとなしに眠っていたものが、

ある情報や直感に引き出されて、

仮説となる、

そしてその仮説で世界がよくなれば、

こんなに素敵なことはないんではないか、

ということでした。

 

とすれば、

やっぱり大事なのは、自分の価値観なんですよね。

ここを大事にしないと、

「人の個性」を活かした仕事なんてできやしないですよね。

 

今は、どんな時代なのか?佐渡島さんの時代観

この時代の中で「出版のエージェント業」という

日本ではあまり馴染みのない事業を起こした佐渡島さん。

 

そんな彼が、

どんなふうに時代を見ているのかは

気になるところです。

 

そして、2010年代は、どんな時代か。安くなり、食だけでなくモノも飽和状態になってしまいました。「モノがあれば、幸せになれるはず」という幻想が通用しなくなってしまった。人々が求めているのは、実は「心が満たされること」だと気付き始めたのです。

では、人々の物欲が減る中で、どうすると心が満たされるのか?

ぼくは「共感」がキーワードだと考えます。「背景にあるストーリーに共感するからモノが欲しい」という時代になってきた。よってこれからは、デザイナーがさまざまな産業に入っていったように、作家と編集者の能力がどんどん必要になっていく、とぼくは予想するのです。

 

 よく言われていますが、

佐渡島さんも「共感」という言葉を時代のキーワードに

あげていますね。

 

だからこそ「共感」のストーリーを生み出す、

プロ作家や編集者がますます必要になるとも

おっしゃっています。

 

続きは次回にて・・・

まだまだこの本の面白いエッセンスがあるので、

ぜひ紹介したいのですが、

続きは次回に持ちこみます。

 

どうしても本の感想などは、

1つの記事にまとめるのが難しいですね。

僕の力量不足で申し訳ないんですけど。

 

次回は、

本の編集者って時代をこう読み解くんだーという、

目の付けどころについていろいろ紹介したいと思います。

 

では、またー。

 

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