【おススメの本】『自分の時間を取り戻そう』/ちきりん~忙しいと嘆く人に!
「時間はあるけど、お金がない」
これ、学生時代の悩み。
「お金はあるけど、好きなことをする時間がない」
こちらは社会人になって働き始めてからの悩み。
「お金もないし、時間もない・・・。」
あああーー、こんな身もフタもない状態にみなさんなっていませんか?
これ、子供がいる家庭にありがちな悩みかと。
みなさん「時間」に余裕はありますか?
自分のやりたいことに時間を使えていますか?
どれぐらいの方が「できてる」のかはわかりませんが、私・”ざかな”は社会で働くようになってから「時間」の使い方について悩んできました。
(全然記事の内容と関係ないですが、今日からわたくし、ブログタイトルにちなみ「ざかな」でいきます。引き続きよろしくお願いします。)
社会人になりたてのころは、まさに「お金の心配はないけど時間がない」状態でした。
だが結婚して、子供ができて、家を買って・・・となった今、「お金もないし、時間はさらにない」という恐るべき状態になっています。
毎日仕事に追われ、家に帰っても仕事のことを考え、でも子どもの面倒も見て、次の日朝起きた瞬間から、今日の仕事の段取りを考えて・・・って暮らしをしてきて、いい加減、仕事と家庭中心に半径5メートルの世界が回っている現状を何とかしたいと思っています。
ああーーー、オレはこんな未来を想像していたのだろうか?
もちろん仕事も家庭も大事だけど、自分の時間も大事にしたいぞ!
・・・
そうしたらちょっと前にこんな本が出ましたね。
ちきりんさんの「自分の時間を取り戻そう」
自分の時間を取り戻そう―――ゆとりも成功も手に入れられるたった1つの考え方
- 作者: ちきりん
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2016/11/25
- メディア: Kindle版
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ちきりんさんについて。
ブログをやっている方はご存じかと思います。
はてなでずーっとブログを書いていらっしゃる社会派ブロガーです。
ざかなは、ちきりんさんの本を以前読み、その明晰な文章にびっくりしました。ファクトを上手に使って論理的に思考されるので、文章にとても説得力があります。これまでけっこうな数の本を読ませてもらいましたが・・・
今回のこの本は、ちきりんさんが忙しい日本人に向けて書いた「時間の上手な使い方」の本。僕も読んでみて改めて「時間の使い方」について学んだ点が多々ありましたよ。
「時間に追われているーー」という方には、いい本かもしれません。
今日はこの本から「時間」について考えてみたいと思います。
時間を作るには「生産性を高める」しかない、という真実
この本では、内容をわかりやすくするために、架空の4人の登場人物が出てきます。
- 部下の指導に追われ、残業続きの33歳のグループマネージャー
- 家庭と仕事の両立に悩む母親
- 「仕事が断れない・・・」働きづめのフリーランス
- 会社が伸び悩んでいる若き起業家
まさに実際いそうな日本人、という感じです。
この本では、今実際に悩んでいる人が多いであろう「働き方」という身ミクロな視点からの問題点、その一方でAirbnbやUber、人工知能など世界中で進んでいる「大きな変化」というマクロな視点、この二つの視点からある問題について掘り下げています。
でこの二つの視点から、ちきりんさんが導き出した問題点というのがこちら。
「時間の生産性を高める」
いきなりですが例えば、サラリーマンの多くは1日8時間、会社で仕事をしています。
ただその内実というか仕事の密度については、人それぞれです。
「仕事がいっぱいあるけど効率よく働き残業せずに帰る」という人もいるでしょうし、そもそも仕事がそんなになくてうまーく暇をつぶしながら仕事をしているという方もいる。
はたまた仕事が多くて残業しないと終わらない、とか。または「残業代が出るから」という理由で定時に帰らずに仕事をして家路につく、という方もいるかと。
ただね、それは時間の使い方としてもったいない、とこの本では主張しています。
「時間」は「とても貴重なもの」なのです。
人が「幸せ」を感じることができるのは、やっぱり「好きなこと」をしているとき。仕事が100%幸せという人は長時間働けばいいんでしょうけど、多くの人は仕事をすることに対してストレスを感じます。
であるならば、仕事は定時まできっちり働き、後の時間は自分をリフレッシュする時間にあてる。そのためには、残業なんかせずに定時で仕事を切り上げ上がってしまう。
こうした働き方を実現していくために「生産性を高めていく」ことが重要になる、、。これがこの本におけるちきりんさんの主な主張かと、ざかなは考えました。
じゃあ、どうやって「仕事の生産性」を高めていくのか?
ちきりんさんの提案はこんな感じ。
- 1日の総労働時間を制限する
- 業務ごとの投入時間を決める
- 忙しくなる前に休暇の予定をたてる
- 余裕時間をたくさん確保しておく
- 仕事以外のこともスケジュール表に書き込む。
「1:1日の総労働時間を制限する」というのは、とかくだらっとしてつい増やしがちな残業をやめようという提案です。1日8時間働くと決めたら、必ず8時間以内で仕事を終わらす工夫をしようということですね。
それをするための具体的なメソッドが2番目。「業務ごとの投入時間を決める」ということ。ちきりんさんは例えば、3時間ごとのブロック、つまり3時間×3個という区分けの中で、仕事を割り振るのをオススメしています。
こうやって小分けにしていけば、目標が明確になるし、達成度も簡単に把握できますもんね。
そして、これ僕大事だなーと思ったんですが、「3:忙しくなる前に休暇の予定をたてる」。ちきりんさんは年の初めに年間の休暇予定をたてるのがいいと書いておられました。
ポイントはまだ先の予定がたっていないうちに休みを決めてしまうことにあります。たとえば1か月先だと次に来る仕事のボリューム感がわかってしまいますよね。で、忙しくなることが予想されると、休みをとることを躊躇してしまうわけです。日本人はとても勤勉なので・・・。
で、結局休みを先延ばしにしてしまう。ならばー、わからないうちに「休み」を入れちゃえ!という提案なんですね。
これ、実際会社の後輩がやっていたんですが、先に休みの予定を入れるとある意味その「長期休暇」がモチベーションになるみたいで仕事にも励みが出るらしい。
そんな後輩の姿を見ていたので、これは使える手だなと。
そのほかにも「4:余裕時間をたくさん確保しておく」、「5:仕事以外のこともスケジュール表に書き込む」など、この本ではちきりんさんの実体験から導きだされたメソッドがたくさん載っています。
興味がある方はぜひ手に取ってみてください。
そして、私・ざかなですが、実はこの本を読む前から少しずつ働く時間を減らすことに挑戦してきました。夜はなるべく自分の好きなことに時間を使いたいと思うようになったんです。ほら、ブログ書いたりとか、自分のために本を読んだりとか。
会社の同僚との飲み会も極力行かないようにしました。
そして僕はこの本が発売されてすぐに読んだので、ちきりん流のノウハウも少しずつ取り入れさせてもらって「仕事の省力化」に取りくんできました。人知れず、でも着々と。
続けてたみた実感としては・・・
仕事は意外に簡単に切り上げることができる!!
今も取引先や仕事の都合で残業はもちろんありますが、それでも目に見えて残業を減らすことができています。
やっぱり意識の持ち方、そして「時間」を可視化するのがいかに大事か、自分の時間を客観的に見つめることの大切さを学んだのでした。
ほかにも「生産性」を高められる方法はある!
今、仕事における「生産性の高め方」ということを書きましたが、この本で大切にしているのはつまるところ「時間の使い方」です。
時間の使い方・・・ほかにもいろいろ考えることでできることはあります。
都会で暮らしている方は通勤時間というのもそうですよね。
たとえば片道1時間、往復2時間かかる通勤時間は、1日が24時間しかないことを考えると、まあなかなかのボリュームです。
こういうのも削減できるならばしたほうがいいに決まってる。
また日々の家事だって、お掃除ロボットや食洗器を使うことで「時短」になります。食事だって今はオイシックスに注文すればパックになった簡単に調理できる食材が手に入ります。
そう、暮らしの中で「時間」を意識するとまだまだ工夫できることはあるのです。
この本でちきりんさんが指摘しているように「お金」に比べると「時間」というのは目に見えにくいものです。なので、ふだんから「時間」に対して意識する訓練をしないとどうしてもまんべんだらりと時間をルーズに使ってしまいます。
そんなところまで管理したくない、という人はしょうがないけど、「もっと自分の時間が欲しい」という人は、一度その「時間の使い方」を真剣に考えなければいけない。
例えばもしお金に余裕があって時間がないという人は、時間を生み出すためにお金をかけてサービスを手に入れる、という選択だってアリなんです。
(ざかなはお金がないので無理だけど・・・)
この本を読んで思ったのは、時間も家計簿のように書き出すことで目に見える形にして「どこが無駄だ」とか「ここは削れる」とかギリギリと詰める作業をたまにしたほうがいいんだということ。
数年たつと家族のライフステージは変わっていきます。
この前は「お金の棚卸し」の話を書きましたが、それにあわせて「時間の棚卸し」も必要なんだと思ったんだよねーーー。とにかく「思考停止」しないことが大事だ、と今更ながら気づきました。
まとめ
ということで、「自分の時間を取り戻そう」を読んで僕が感じたことをまとめるとこんな感じ。
- この本は「時間がない」という20代~40代の社会人に特にオススメ
- 時間を作るには「生産性を高めよう」
- 仕事は極力残業しない!どうやったら時間内に仕事を終わらせられるか?冷静に分析。
- 「生産性を高める」のは、家事だってそう。
- 時々「時間の棚卸し」をしてみよう
ということでした。
そういえば、僕の会社の先輩の話なんですが、先輩の家は中学生と保育園に通っている子どもが二人います。でも、夫婦バリバリの共働き。どちらも総合職で働いていて、完全にダブルインカムという羨ましいご夫婦です。
40代半ばですでに住宅ローンは完済という恐ろしいアウトプットを達成しているんだけど、実は家の掃除とか家事は結構「おろそかにしている」という。
もちろん家が破たんしない程度には保っているんだけど、家の掃除をするのは主に土・日の週2回。平日は忙しくてそこまでは手が回らないらしい。でもそのご夫婦は「それはしょうがない」と腹をくくっています。
それを聞いて、ざかなは「あーー、なるほどーー」と思ったわけ。
このご夫婦はとにかく働き盛りの今「お金を稼ぐ」ことに”時間”を集中投資している。その代わり家事とか家のことは半分捨てる、そんな選択をしたんだなと。
ふつう共働きで働いていても、家を綺麗にしておきたいとか、家事はしっかりやらなくちゃと思ってしまうもの。
だけど実際は・・・
難しいのが現実。
人間やれることには限界があります。このご夫婦がすごいのは、そこをご自身たちで意識されていてあっさり「捨てる」選択がとれたこと。
すべてを完璧にこなそうとして自滅するより、よっぽど建設的な考えだとざかなは思いました。
時間というのは見えづらいものなので、ときどきその使い方についてちゃんと検証してあげなければいけません。
一番もったいないのは「思考停止」して、漫然と働いてしまうこと。もし、あなたがそうしたことに不満を感じているならば、一度「自分の時間」について考え直してみることをオススメします。
ちなみに、この本では今後の時代の大きな流れを踏まえつつ「生産性をあげることの重要さ」についても語っています。
そんなところもこの本の魅力になっているかと。
今日はこのへんでおしまいにします。
最後までお読みいただいたみなさん、ありがとうございました。
自分の時間を取り戻そう―――ゆとりも成功も手に入れられるたった1つの考え方
- 作者: ちきりん
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2016/11/25
- メディア: Kindle版
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