伝説の”レインボースーパーざかな”

好きな本や音楽のこと、日々の暮らしを気ままにつづる雑記ブログ。

【おススメ音楽】僕が好きな90年代オルタナティブロックを3つ

ご存じかと思いますが、この記事はタグが「MUSIC」なので音楽の記事です。

 

ご存じだと思いますが、ここでやめずにおつきあいください(笑)

 

で、だ。

 

森野は音楽を聞くのが好きなので、古今東西問わず、いろんな音楽を聴いてみようと思っている。

 

最近はようやくクラシックとかJAZZにも手を出しはじめたばかり。基本は、ずっと洋楽のロックとかポップスを聴いていた。

 

そして、先日、ふとした折に僕は成功したロックバンドにはある共通点がある、と気付いた。それは・・・

 

 

ホップ、ステップ、ジャーーーンプ、

 

していること。

 

あ、別にワン・ツー・スリーでもいいし、イー・アル・サンでもいい。ふつうに1、2,3でも何ら問題ない。

 

言いたいのはデビュー作の1stアルバムから3rdアルバム、3枚のアルバムをリリースしていく中で、きちんと3つのステップを踏んでいるアーティストは成功している、ということだ。

 

もうちょっというと、2作目から3作目のジャーーンプが大きなカギ。

ここで変貌を遂げるかどうかが、成功の大きな節目になることに気付いた。

 

その3つのステップ、もう少し詳しく見てみると・・・

 

  • ホップ:1st 才能の芽を出す
  • ステップ:2nd 出た才能の芽を進化させる
  • ジャンプ:3rd 変身する!

 

という感じ。

 

・・・

 

あ、そう。

 

・・・

 

・・・・

 

だからどうなんだ!と言われるとそれまでなんだけど。。。

 

でも、もしかするといいアルバムを見つけるための指標になるかもしれないじゃないですか。

 

・・・

 

あ、ならない。。。

 

まあならないんだけど、今日は森野の独断と偏見でこの3つのステップを駆け上がって成功したお気に入りの人たちを紹介する。 

 

※ちなみにジャンルが洋楽ロックに傾倒しているので、きわめて偏りがあることをご了承いただきたい。

 

RADIOHEAD

UKバンドから世界のバンドの代表格になったレディオヘッド。

 

デビュー当初は、轟音ギターによるグランジの要素とオルタナティブロックのサウンドが合わさっていた彼ら。UKバンドというよりは、アメリカのロックミュージシャンのようなサウンドが初期の特徴だった。

 

matome.naver.jp

 

彼らこそ、この3つのジャンプを順調に駆け上がり成功を収めたバンドだ。

 

「ホップ~才能の芽を出す~」1st「パブロ・ハニー」

 

まず1st。1993年にリリースされた。

もう20年以上前!

 

(げ、もうそんなに時代がたったのか?)

 

パブロ・ハニー

パブロ・ハニー

 

 

このアルバムで打ち出した「creep」。

 

 


creep 2003 in japan

 

これが若者に広く受け入れられたことから音楽シーンで大きく取り上げられ、トム・ヨークのへなちょこ、弱虫キャラが定着。このミドルテンポの中で「静」と「動」を入り交えて展開していくオルタナティブロックが彼らの路線となった。

 

「ステップ~才能を固める~」2nd「THE・BENDS」

続いて2ndアルバム 「THE・BENDS」。

 

「パブロ・ハニー」から2年後の95年にリリース。

このときにはすでに日本の音楽雑誌でもレディオヘッドは大きく取り上げられるようになっていて、森野はここからレディオヘッドを聞き始めた覚えがある。

 

ザ・ベンズ

ザ・ベンズ

 

 

基本的には1stアルバムの路線を引き継いでいるんだけど、それぞれの曲のクオリティがものすごく高くなっている。そう、1stで感じられた「才能の芽」を今度は「完成」に持っていった。1stの延長であり、進化形。これが「ステップ」にあたるかと。

 

そして結果、

 

捨て曲がない”名盤”になった。

 

激しさだけではない、緩急も曲ごとについてきている。

どれも素晴らしい曲ばかりだと思うけど、YOUTUBEで探したらこの曲が出てきたのでリンクを貼っておきます。

 


Radiohead - High & Dry

 

 「ジャンプ~変身」 3rd「OK Computer」

そして3枚目。97年にリリースされたのがこの「OK Computer」。

 

 

Ok Computer

Ok Computer

 

 

これまでのグランジ・オルタナティブ路線に加えて、エレクトロニクスを使った電子音がふんだんに盛り込まれた。実験精神にあふれ、ギタリストのジョニーグリーンウッドの演奏がただのギタープレーではなくなったのもこのころから。

 

このアルバムを通して、

 

バンド自身が”変身”を遂げた。

 

そしてロックのあり方がこのアルバムによって変わり、日本の多くのミュージシャンにも影響を与える。90年代のポップミュージックの金字塔ともいわれている、みたい。

 

その真偽のほどはいいとして、ただこれで、レディオヘッドが世界的なバンドになった。ということは間違いない。

 

3つ目のステップで、見事に変身を遂げ、自身のキャリアを不動のものにしたのだ。

 

このアルバムもどれも捨てがたい曲ばかりなのだが、今回は10曲目に入っているこの曲をあげておく。

 


Radiohead - No Surprises (High Definition)

 

通常のバンド編成でこれだけ優しい音楽が奏でられるというのは、当時の僕にとっては衝撃であり、今もそう思っているんだけど、一体この曲を超える曲が今、どれだけあるだろうか?

 

ちなみに読者の方でこの曲を気に入られた方がいたら、ぜひYOUTUBEでPVを見てほしい。トム・ヨークの水に潜るPVがめちゃいいので。

 

レディオヘッドはこのアルバム以降、さらにエレクトロニクスのほうに傾いていき、次作の「Kid A」でまたまた飛躍をとげるんだけど。。。

 

今日はやめとく。そしてもう1グループいきます。

 

The  Smashing  Pumpkins

もうひとつはアメリカのオルタナティブ・バンド、スマッシングパンプキンズ。はい、スマパンです。

 

ニルヴァーナと同時期に出てきたということで、常に比較され、当時はカート・コバーンに一歩先を越されていた感があるけど、このバンドも見事にホップ、ステップ、ジャンーープと階段を上り成功をつかんだバンドだと思うんですよね。

 

「ホップ」1st 「Gish」

1stアルバムは1991年。ニルヴァーナがあの「NEVER MIND」で世界の注目を一気に集めた年ですね。

 

森野はこのころはスマパンについてはまだ知らず、ニルヴァーナにどハマりしていた時期でした。

Gish

Gish

 

 

まだこの頃のスパマンはハードロックとメタルの影響が強く出ていて一世を風靡する、ところまではいたっていない。

 

だけどこのアルバムの中にすでに次につながる才能の萌芽のようなものは出ていて、その一つはこの「ライノセラス Rhinoceros」という曲によくあらわれている。

 


Smashing Pumpkins - Rhinoceros

 

轟音ギターとハードなドラム、バンドのフロントマン・ビリーコーガンの独特のボーカルとサイケデリックなサウンド、転調して激しく「静」と「動」が入れ替わる、なんていうのがスマパンの大きな特徴だけど、この曲はもうすでにそのすべてを網羅している。

 

今聴くと、次のアルバムの布石になっている。

 

「ステップ」 2nd 「Siamese Dream」

そして2ndアルバムが93年にリリースされた「Siamese Dream」。

 

Siamese Dream by Smashing Pumpkins (1993-08-10) 【並行輸入品】

Siamese Dream by Smashing Pumpkins (1993-08-10) 【並行輸入品】

 

 

当時、高校生だった森野はこのアルバムタイトルが「シャム双生児の夢」という意味だということを知り、妙に「ほーーー」とうなった覚えがある。

 

どうでもいいことだが。

 

このアルバムでスマパンは当時のロックシーンで重要なバンドと認識されるようになった。うる覚えだけど、確かこのアルバムだけで500万枚近くを売り上げたというから、ロックバンドとしてはかなりの成功を収めたといって過言ではない。

 

天使のロック

天使のロック

  • スマッシング・パンプキンズ
  • オルタナティブ
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 

ITUNESからにしてみました。スマパンのライブ映像は、歌がへたくそなのでなかなか初見の人には辛いと思ったので。

 

アルバムではそのサイケな声がいいんだけど。

 

なので短いですがこちらをどうぞ。

 

ちなみに森野は今日紹介した6枚のアルバムの中で、たぶんこのアルバムを一番聞いたと思う。たぶん1000回以上は聞いた。どうでもいいんだけど。

 

だんだんどうでもいいことを書くようになってきた・・・。

 

「ジャンプ」 3rd「Mellon Collie  And  The  Infinite  Sadness」

 そして3枚目。タイトル長いですが、訳すと「メロンコリー、終わりのない悲しみ」・・・

 

どんだけネガティブなのか(笑)、、、、

 

と思うけど、曲はそんなに悲観的なものではない。

 

2枚組。25曲は入っている超壮大なアルバム。

 

メロンコリーそして終りのない悲しみ(通常盤)

メロンコリーそして終りのない悲しみ(通常盤)

 

 

こんなアルバムふつう買わないでしょう、と思うが、

これがかなり売れた。Wikiを見ても1000万枚近く、とある。

 

これまではサイケデリックなオルタナティブバンドという感じだったんだけど、この作品でスマパンは・・・

 

よくわからないバンドに”変身”した。

 

よくわからない、って響きが悪いが、

 

多様性がありすぎてよくわからない、それだけあらゆるジャンルの曲を放り込んでいる。

 

従来の路線から一歩踏み込み凶暴な曲もあるし、サイケデリックからファンタジーのような曲まで。

 

ものすごいバリエーションの多さ

 

これはすごいアルバムを出したな、と当時思ったものだ。

 

そのアルバムから1曲、「1979」という曲をどうぞ。

 


The Smashing Pumpkins - 1979 (Live)

 

さっきスマパンのライブは初心者はきついと書いたが、こちらはアコースティックなのでいけるんじゃないかな。

 

(ビリーコーガンのだみ声はあるっちゃあるが・・・)

 

残念ながら、うまくいかなかった人

で、こういう風に成功するバンドがいる一方で、3枚目のアルバムで「ふにゃ」となってしまい、なんとなく一目置かれなくなった人たちもいる。

 

僕の中では、たとえば

 

「Stone Temple Pilots」

 

略して、ストテン。

 

こちらもニルヴァーナやスマパンと同時期に出てきたバンド。

アメリカのグランジを代表するグループだ。

 

一枚目のアルバム「core」が、スマッシュヒット。

 

Core

Core

 

 

 2枚目のアルバム「Purple」は、グランジ路線を進め一時はシーンを代表するバンドに。ずっとニルヴァーナの2番煎じと言われていたけど、このアルバムで独自の音楽観を打ち出した。

 

(これ、いいアルバムなんですよ、ホント。)

 

Purple

Purple

 

 

そして3枚目のこのアルバム。

Tiny Music...Songs From The Vatican Gift Shop

Tiny Music...Songs From The Vatican Gift Shop

 

 

個人的には好きなアルバムなのだけど、これまでの荒々しい路線から単にメロディ路線にシフトした、ということで日本の音楽雑誌の扱いもなんだか微妙な感じの記憶。

 

さらに、ボーカルのスコット・ウェイランドが薬物で逮捕されたりもして、バンドが空中分解。

 

なんだかなーーー

 

と阿藤快的なつぶやきをしてしまう、ちょっと残念なバンドであった。

 

おわりに

ということで、レディオヘッドとスマパンに関しては、見事なぐらい「ホップ・ステップ・ジャンプ」と作品ごとにレベルアップし、成功を収めた。

 

そしてこのほかにもこの3つのステップで変貌を遂げたバンドというのは、たくさんいると思う。

 

厳しい音楽業界。ミュージシャンとして生き残っていくためには、作品性もそうだが、同じことをやっていてもダメなのだ。

 

アルバムを出すごとに変化していかないと、2番煎じととらえられすぐに飽きられてしまう。

 

そんな危機感がきっとアーティスト側にあるからこそ、出す作品ごとに大きな進化があるのだと思う。

 

うーん、ミュージシャンも大変だな。

 

でもだからこそ、

 

素晴らしい作品として世に残っていくんでしょうね。

 

今日はこのへんでおしまい。

ご覧いただいてありがとうございました。