歴史小説なんて・・・ムダだから読まないよ!と思ったアナタに!
この前、歴史小説を読んで、ふと・・・思った。
この本、森野的にはあまりに面白かったので、いつもなら「これブログに書こう」と速攻でなるんだけど、「あれ、ちょっと待てよ。なんでこんなことするんだろ?」って思った。
あ、ちなみに、ふだんこのブログでは、自分が読んで面白かった本を紹介しています。”雑記ブログ”と表題ではうたいつつ、およそ半分は「自分が面白い!これを人に紹介したい!」という「本」の紹介をこのブログでは書いています。
だけど、別に「無理にそんなことをしなくてもいいじゃんか」と思ったりもして。
以前にも書いたけど、「本なんて人が好きなものを好きなように読めばいい」と森野はよく思うわけです。そんな中で、本の「こんなところがいい、あんなところがいい」とか、結構余計なお世話ではないかとも思うんですよね。自分でさんざん書いておいて何なんですが。
だからこのブログで、毎回、自分が面白いと思った本のことを「この本はこんなに面白いんだ―」とか推薦しておきながら、一方で僕がやっていることは「非常に大きなお世話だーーー」とも思ってしまう。
正直言うと。
特に小説とか。
さらにいうと、
歴史小説とか・・・、ね。
暇つぶしには・・・
そりゃ最高ですよ。
暇つぶしには。
だから、娯楽としてはいいんだけど。
ただ小説って・・・
何の役に立つんだろ?って。
まず、とかく長いしね。歴史小説とか特に。
全●巻とか。やたら壮大じゃないですか。だから読むのにとかく時間、かかりますよね。単純に言ってしまうとコスパ的には極めて悪い。
でさらにですよ・・・
その歴史の本を読んで、どうするの?ってなるし。
その知識いるのか?とか。
たぶん世の中の多くの人はそんな断片的な歴史のこと知ってどうなの?って思っていると思う。歴史のことなんて、言ってみりゃ、社会に出たらほぼいらないわけで。いや、いるのかもしれないけど、それは、まあ大学受験のときに、日本史だの世界史だのちょっと勉強して、概要が入っていればいいじゃないかと。
そんな何の役に立つかわからない小説のことよりも、むしろ、ビジネス本とか自己啓発本のこととか書いたほうがいいんじゃないか、と、やっぱり思うこともある。
ほらたとえば「人工知能」とか「ロボットが仕事を奪う」とか。そういう未来のことを考える本とか。そういうのだと、若い人が今後生きていくためのお役にもたつかもしれないし、もしかするとそこから今後のビジネスの新しい展開が見えてくるかもしれない。そういうのを紹介しろよ!とか、自分につっこみたくもなる。
やっぱり、世の人びとが興味を持つのは、架空のフィクションだったり過去のことではなくて、現在のこと、もしくは未来のことだろーーと思うわけ。
だから小説なんかよりも・・・
実用書でしょ。と。
だって、僕みたいな30代のおっさんには、歴史小説は面白いかもしれないけど、それは僕がおっさんだからであって、本当はこのブログを読んでくださっている皆さんにとっては全然面白くもなく、毒にも薬にもなってないんではないかと、思うわけ。
せっかく書くなら、毒か薬、どっちに転ぶかわからないけど、読んだ人の心に多少は止まるものを書きたいなーと思う。
ならば、「薬」とまではいかないけど、みなさんの役に立つような実用書のほうが何倍もいいのではと。
だけど・・・
僕は小説も好きだし・・・
歴史小説も好き、なのだ。
小説なんて、何の役に立つのかはさっぱりわからない。もしかすると全く役に立たないのかもしれない。だからコスパ的に言うと、実用書だけ読めよ!ってなるんだけど、そうは問屋がおろさない。
なぜなら、
物語は面白いから。
(みなさんもご存じだと思うので、そんな仰々しく書く必要ないんですが・・・)
そして、何の役に立つかははっきりと明言できないが、人の生きざまとか死にざまとか・・・にはやっぱりドラマがあるんです。そのドラマを追体験できるだけでもありがたいのではないかと森野は思うわけです。
そして、そういう小説なんてのは、何の、どれぐらい役に立つか、なんて数値化もできないし可視化することもできません。「だけど」というか「だからこそ」というか、そういう訳のわからないものだからから、読む意味がある、というのが森野の読書論でもあります。
この世の中わかることだけに資本を投入しているだけでは・・・
面白くないじゃないですか。
なので、森野の努力としては、その本の面白さをもうちょっと工夫してお伝えしたいなと。
だって面白いものを「ただ面白いんだ―」と言っても、何の説得力もないですから。もうちょっとクールに、世の人々が興味をもってもらう形で提供しないといかんなーと。
つくづく思ったわけです。
なので次回は・・・
歴史小説のこと書きます(笑)
今日はこのへんでおしまい。