伝説の”レインボースーパーざかな”

好きな本や音楽のこと、日々の暮らしを気ままにつづる雑記ブログ。

僕がそれでも”村上春樹”をオススメする、さらに5つの理由

 

 

前回、

村上春樹さんを

おススメする理由を

5つ書いてみた。

 

 

で、僕自身、

これで納得かと思ったのだが・・・。

 

まだ足りなかった!!

 

いろいろ頭をめぐらせてみると、

まだいくつも書いていないことがあった。

(イツモアワテテカクノデカキソンジガ・・・)

 

このブログでは、

僕は自分の好きなコトを

好きなように書いていきたい。

 

ということで、

今日は急きょ前回の続編記事。

 

理由6:翻訳家としての顔を持つ

そう、村上さんは、

翻訳家として、

多くの海外小説を日本に紹介している。

 

翻訳家というと、

ポール・オースターなどを

紹介した柴田元幸さんが有名だけど、

村上さんは、柴田さんとこんな本を出すぐらい

自身も翻訳家として活躍している。

 

翻訳夜話 (文春新書)

翻訳夜話 (文春新書)

 

 その中でも、

いくつかの小説は、

僕にとって忘れられない

素晴らしい小説だった。

 

レイモンド・カーヴァー「Carver's dozen」

Carver's dozen―レイモンド・カーヴァー傑作選 (中公文庫)

Carver's dozen―レイモンド・カーヴァー傑作選 (中公文庫)

 

 村上さんといえば、

レイモンド・カーヴァー

いち早く日本に紹介した作家だ。

 

カーヴァーは、

アメリカの小説家であり詩人でもある。

書くのはもっぱら短編。

ただその書き味にハッとさせる技術をもつ。

人の弱さを、見事に描く。

 

この「Caver's Dozen」は、

村上さんが選んだ

おススメの12編が入っている。

 

僕のお気に入りは、次の3つ。

「僕が電話をかけている場所」

「ささやかだけれど、役に立つこと」

「父の肖像」。

 

切ないぐらい弱い人間を

カーヴァーならではの角度から、

やさしく見つめる

どれも素晴らしい短編です。

 

J・D・サリンジャーフラニーとズーイ

フラニーとズーイ (新潮文庫)

フラニーとズーイ (新潮文庫)

 

 

サリンジャーと村上さんといえば、

もちろん「キャッチャー・イン・ザ・ライ」が

有名なんだけど、

僕はこの「フラニーとズーイ」が好きですね。

 

昔大学生のころ、

新潮文庫版で読んだときはピンとこなかったけど、

最近出た村上さん翻訳のこれを読んで、

「こんな面白い小説だったのか」と、

改めて驚いた。

(と、村上さんも言っていましたね。)

 

特に物語最後、

ズーイが語る人生の秘密がとてもいい。

 

理由7:読者とコミュニケーションをとる作家

村上さんは、

あまり日本のメディアには

出ない人だ。

 

特に日本のテレビにはまず出ない。

 

ご本人は、

その理由を人前に出るのが苦手だからだと

おっしゃっているが、

 

たまーに新刊を出すと、

新聞のインタビューを受けたり、

雑誌には登場する。

 

そんな気まぐれな

村上さんであるが、読者とのやりとりは、

けっこう以前からWEB上でやっていて、

お悩み相談みたいなのを、

メールで受け付け、

返答するというオモロイ企画を

不定期に開催しています。

 

で、昨年?おととし?にやっていて、

本になったのがこれ。

 

村上さんのところ

村上さんのところ

 

  

村上さんが読者の悩みに

一問一答形式で答えていますが、

 

ヘタな本より、全然面白い!

 

村上さんの人生哲学みたいなものが、

垣間見えて、かなりタメになる。

僕はこの中から、

人生におけるかなり大事なことを学んだ気がします。

 

理由8:作家兼マラソンランナーである

 そう、村上さんは、

マラソンランナーである。

 

しかも市民ランナーとしては、

かなり本格的に走っている。

 

走ることについて語るときに僕の語ること (文春文庫)

走ることについて語るときに僕の語ること (文春文庫)

 

 

そのあたりのことは

この本に詳しい。

走ることを通して、

自身の人生哲学にまで昇華させている。

この本もまたいい本だなーと思う。

 

その市民ランナーの彼の哲学などは、

この本を読んで、レビューを書いた。

ぜひあわせてご覧ください。

 

morinokanata.hatenablog.com

 

理由9:ジャズ・クラシックのヘビーリスナーである

 村上さんは、作家になる前、

ジャズ喫茶を経営していたぐらい、

音楽好きである。

 

特にジャズのレコードのコレクターでもあり、

自身もピアノを習っていたことから、

クラシックにも造詣が深い。

 

そういえば以前こんな本を出していましたね。

 

ポートレイト・イン・ジャズ (新潮文庫)

ポートレイト・イン・ジャズ (新潮文庫)

 

 

 そしてこちらも。

 

 

あ!!

 

オレ、これ読んでない!

 

今、気づきました。

 

すべての本を読んだ、と

豪語していながら嘘でした・・・。

(スミマセン・・・)

 

うーん、まだ穴があったか。

 

理由10:時々ヘンテコな本を書く

 

東京するめクラブ 地球のはぐれ方 (文春文庫)

東京するめクラブ 地球のはぐれ方 (文春文庫)

 

 

たまーに、

冗談のように変な本を出しますよね。

 

安西水丸さんの挿絵もよかった

村上朝日堂シリーズは、

ゆるーい、脱力系のエッセイですが、

この「東京するめクラブ」は、

全国の都市のちょっと変わった風習などに

目を付けて旅をする紀行もの。

 

「地球のはぐれ方」というパロディタイトルがいいです。

 

名古屋の「モーニング文化」の

ディープさを掘り下げていたりして、

オモロイ。

 

出張の時とかの新幹線の中で

ちょっとした旅行気分を感じながら

時間をつぶすのにもってこいの1冊。

 

まとめ

なんとか、

さらに5つ書き足しました。

 

前回、今回と書いてわかったのは、

村上さんは、

30年以上小説家として

第一線を活躍されていることもあって、

多彩な本を出していますね

 

小説やエッセイにとどまらず、

翻訳をしたり、音楽の本、

ランナーとしての本を書いたり。

すべてご自分の興味にそって

仕事をされています。

(本当に自分のやりたいことだけを

やってきたように見えて、うらやましい・・)

 

ノーベル賞に一番近い作家と言われながら、

けっこうくだらないことを

平気で書いていたりして、

かなりファンキーな人です。

 

ただ、僕たち人間の深層心理に

共通する何かを

人とは違う表現で、

平易にわかりやすく切り取る文章技術は

やはり一般人にはなかなかできない。

 

一読する価値のある作家だと思います。

 

よければ前回の記事を合わせて

読んでいただけると嬉しいです。

 

morinokanata.hatenablog.com

 

これで終わり。

ではまたーー。

 

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