伝説の”レインボースーパーざかな”

好きな本や音楽のこと、日々の暮らしを気ままにつづる雑記ブログ。

【おススメの本】『走ることについて語るときに僕の語ること』/村上春樹 

 

走ることについて語るときに僕の語ること (文春文庫)

走ることについて語るときに僕の語ること (文春文庫)

 

 

生き方について、より一歩深い洞察が得られる本です。

もしかするとあなたの人生が変わるかもしれない、

それぐらいオススメできる本です。

 

作家の村上春樹さんが、

小説を書き始めてからずっと取り組んできたマラソンについて

その想いや走る哲学、日々の暮らし・文学への考え方を語っています。

 

でもこれはマラソンをする人のための本でもない。

仕事のキャリアについてもライフスタイルについても、

多くの気づきと生き方のヒントが詰まっています。

 

 

ビジネスマン・主婦・若い人にだって自信をもって薦めたい。

ふだん本を読まない人でも読みやすいのがいいところ。

カラッとしたわかりやすい文章とテーマ。

 

僕はもう何度読んだかわからないぐらい手に取っているが、

毎回違う発見があるぐらい楽しいんです。

そう、良書は何度も手に取りたくなるもの。

文春文庫で520円(税抜き)。Kindle版でも560円ほど。

人生が変わる本が500円ちょっとで買えるんですよ!

本ってスゲーなと僕なんかは思っています。

 

「苦しみは、こちら次第」という言葉について

さすが村上春樹さん、この本は冒頭から違います。

前書きの一説。

その中に一人、兄(その人もランナー)に教わった文句を、走り始めて以来ずっと、レース中に頭の中で反芻しているというランナーがいた。Pain is inevitable. Suffering  is  optional. それが彼のマントラだった。正確なニュアンスは日本語に訳しにくいのだが、あえてごく簡単に訳せば、「痛みは避けがたいが、苦しみはオプショナル(こちら次第)」ということになる。       「走ることについて語るときに僕の語ること」村上春樹著

 「痛みは避けがたいが、苦しみはこちら次第」。

 

ぼくもフルマラソンを走るので経験がありますが、

後半30キロ過ぎぐらいになると、脚だけでなく腕や背中、

体の内部まで、もうありとあらゆる場所が痛むんです。

それでも前に進まなければならない。

でも走っている限り、痛みは避けられないですよねー。

 

そう、走ってる限り、このきつい痛みからは逃げようがないんです。

 でもそこで「苦しい」と思い、ペースを落としたりあきらめたりするかどうかは、

私たちの選択にゆだねられているのです。

村上さんはそこを明確に指摘されています。

 

これマラソンに限ったことでもないと思いませんか?

 

人生や仕事だって、辛いこと、きついことたくさんありますよね。

でもその時に手を抜くかどうかは”私たち次第”。

あきらめるかどうかも”私たち次第”。

あきらめたらそこで終わりです。

でもがんばって走り切ったら、何がそこに待っているのか。

それは完走した人でないとわからないですよねー。

 

あなたならどうしますか?

 

自分の生き方に「公正さ」をどこまで追い求めるか?

また村上さんは、

自身の小説家としてのあり方についてもこんな風に語っています。

しかし残念ながら僕はそういうタイプではない。自慢するわけではないが、まわりをどれだけ見わたしても、泉なんて見あたらない。鑿を手にこつこつと岩盤を割り、穴を深くうがっていかないと、創作の水源にたどり着くことができない。小説を書くためには、体力を酷使し、時間と手間をかけなくてはならない。~中略~

しかしそのような生活を長い歳月にわたって続けているうちに、新たな水脈を探り当て、固い岩盤に穴をあけていくことが、技術的にも体力的にもけっこう効率よくできるようになっていく。だからひとつの水源が乏しくなってきたと感じたら、思い切ってすぐに次に移ることができる。自然の水源にだけ頼ってきた人は、急にそれをやろうと思っても、そうすんなりとはできないかもしれない。

 創作活動を井戸を掘ることにたとえています。

 

これも僕は自分の身に置き換えて解釈することができると思いましたよ。

 

努力を続けることの大切さ。

ものにするまでは時間がかかるし、

その努力も続けていかなければいけないのだけれど、

次第にスキルは上がり、うまくなっていく。

そして身につけば、応用もきき、

違うステージに飛び移ることもできる。

 

しぶとく続けることって地味で誰もほめてくれなかったりして、

ひとりよがりだなーって思うこともありますが、

でも自分の好きなコトだけはとことんやる。

それでいいんじゃないでしょうか。

 

村上春樹さんというランナーについて

 村上さんは日本のメディアにはあまり登場されない方ですし、

自身の日々の暮らしについても積極的には発言していません。

でもこの本には、彼がほとんど毎日10キロ前後ランニングしていることや、

一時期走ることから遠ざかっていた時期があったこと、

さらには日々の暮らしぶりまで、

村上さんの日常をぞんぶんに垣間見ることができます。

 

そこからわかってくるのは、

本当に規則正しい生活を送っているということ。

 

朝は早く起きて執筆活動、

その後ランニング。

あとは好きなことをして、夜は早く寝る。

これだけ。

(なんか失礼な言い方ですね・・・すいません)

 

この「規則正しい生活」って

あまりに当たり前と思うかもしれませんが、

実はかなり大事なことなんじゃないかと僕は思っています。

 

というのも、

みなさんおなじみ・松浦弥太郎さんや、

メディアでの発言も多いフランス現代思想が専門の内田樹さん、

ライフネット生命の代表・出口治明さんなど

一家言あり、世で活躍されている方々(言い回しが古いな)は、

みなさん、規則正しい生活を送っています。

朝早くて、夜も寝るのが早い。

 

最高のパフォーマンスを発揮するためには、

常に自分の体をベストな状態にしておかなければならない。

そのためには規則正しく生活していないとできるわけないんです。

たとえば前の晩にお酒を飲みすぎて二日酔いになってしまったら・・・。

やっぱり翌日の仕事のパフォーマンスは落ちますもんね。

 

長くなってきたので続きは・・・

 ぼくはいい本はとことんよいところを紹介したいと思います。

だって絶対読んでほしいから。

 

でも、いい本ほど字数がいってしまって、

これもすでに2560字ほど。

ちょっと多くなってきたと思うんですが、どうなんでしょう?

みなさん、何文字ぐらいまでが読みやすい分量なのかしら?

この辺のさじ加減がまだよくわからないのですが・・・。

今日はこのへんでやめておきます。

 

でもこの本についてはまだ書きたいことがあるので、

また後日。

 

 

自分の生き方について考えてるみなさん、これもいい本ですよ!

 

morinokanata.hatenablog.com

 

 

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