伝説の”レインボースーパーざかな”

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【おススメの本】『悩みどころと逃げどころ』/ちきりん・梅原大吾

悩みどころと逃げどころ(小学館新書)

悩みどころと逃げどころ(小学館新書)

 

 

社会派ブロガーのちきりんさんと、プロゲーマーの梅原大吾さんの対談本。

お二人の新刊が、共著で対談という形で出ました!なので、早速。

新書なのでボリューム的には、1・2日でサクッと読めるお手軽なものですが、

濃い内容で。早速、その理由をいくつか書いてきますよ。

 

二人の立ち位置があまりに違いすぎて面白い!!

ちきりんさんは、ご自身も言うように“学校エリート”で、証券会社勤務、米国留学や

外資系企業勤務を経て文筆業の道に入られた人気ブロガー。

 この本の中にもある「学校的価値観」の中でいい学校に入って、いい会社に入った、

まあ、なんというか、傍から見ると、何の文句もないうらやましい経歴の方です。

 一方、梅原さんは“大の学校嫌い”、「授業中もずっと寝ていた」とご本人も言っているほど学校の勉強に興味持てない中で、14歳で格闘ゲーム国内最強となり、日本人初のプロゲーマーとして活躍しているこちらは世界のトッププレイヤー。

 どうしても僕らは「学校的価値観」というのをよく刷り込まれていますが、そういう意味にのっとって考えると、お二人の立場はまさに正反対ということになります。

 

でも、言っていることは、”実は一緒”!?

僕が面白いと思ったのは、これだけ立場が違い、歩んできた道が異なる二人の言っていることが意外と一致していることです。

 

ウメハラ「とことんあがくと、自分という人間がだんだん見えてきて、これ以上は高望みなんだなとか、自分はもうここより上には行けないんだなっていう、位置づけが見えてくるんです。『自分はこれぐらいの人間なんだ』っていう器の大きさがわかってくるんですよ。」

 

ウメハラ「~ところが一度その道を諦めて、他の仕事までしてあがきまくった末にたどり着いた『やっぱりここしかない』っていう感覚は、子供の頃の『ゲームしかない』とは明らかに違うレベルの納得感です。そういう、本気出して真剣にあがいた経験を経ないと、このレベルの納得感は得られない。」

 

 梅原さんは、若きころから、ゲーム一筋で試行錯誤を繰り返してきた方のようですが、そのいわば「ゲーム道」を極めるだけでなく、介護の仕事など他の仕事も経験し

あがき続けたたことで、ある種の「納得感」を得たといいます。

 

一方、ちきりんさんも・・・・

 

「~そういえば私の場合も、いい大学、いい会社っていう大きな船に乗って『何か違う』とは思ったけど、『やっぱココでしょ!って思える場所にたどり着くまでには、相当の紆余曲折が必要だった。そういう”もがきあがく体験”ってすごい貴重なんだね。~事実として自分の好きなコトができてる、人より圧倒的にうまくできてるってことよりもさらに、『これこそが自分の進むべき道だ』って腹落ちすることが大事なんだってことです。そう思えてこそ、たとえ成功できなくても自分の器として納得できると。」

 

と、やはり、あがき続けることで得られる「腹落ち感」を大事しています。

二人が言っているのは、「挑戦してあがき続ける中でしかわからないこと」

なんですよね。

 

ただ「挑戦」するだけではダメなんだ!!

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 僕もこれまで腐るほど「自己啓発本」を読んできましたが、多くの本に共通しているのは、とにかく「やりたいことに挑戦すること」です。堀江隆文さんの本もそうですし、有名ブロガーの立花岳志さん、はじめその他多くの人が言っていて、これは一つ

その通りではあるんです。が、「悩みどころと逃げどころ」が優れているのは、

そこから「あがき続けることの大切さ」まで踏み込んでいるところ。

 「何かを始める大切さ」は、もちろん最初の一歩の景気づけとしてはとても重要だとは思いますが、そこから続けることの、つらさ、苦しさ、楽しさに触れているのが、とてもよかった!

 

 ぜひ、ご一読を。またね。

 

悩みどころと逃げどころ(小学館新書)

悩みどころと逃げどころ(小学館新書)